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つくる

ニーチェアエックスの
ものづくり
「生地製造」

“ニーチェアエックスの座り心地を支える
老舗メーカーの挑戦”

身体をしっかりと、やさしく支えるニーチェアエックスの座面。快適な座り心地はもちろんのこと、好みの色に着せ替えたり、簡単に交換できるところが多くの人の心を捉える。

この座面に使われている生地は、岡山県倉敷市のメーカー、丸進工業が生産する倉敷帆布製。同社は1888年に始まった織物屋を起源とする老舗で、国内トップクラスの生産量を誇る。しかしながら、同社の特徴は130年を超える長い歴史と高いシェア率だけではない。

「僕自身が好奇心旺盛なせいでしょうか。新しいもの、難しいものに敢えて手を出してしまうクセがあるんです」。

笑いながらそう答えるのは、3代目の武鑓篤志さん。帆布は、その名のとおり元は帆船用に開発された布だが、日本では独自の進化を繰り返し、現在に至るという。

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丸進工業の帆布工場がある「本通り」には、格子窓や白壁の町家など、昔ながらの美しい街並みが残る。鶴形山の南麓を東西に抜けるこの通りは、かつて街道筋として商人が行き交い、簞笥屋、桶屋など職人たちが軒を連ねた。

“変わり続けることをやめない、
倉敷帆布の精神”

「丈夫な素材ということで、明治時代には軍服の生産にはじまり、カバン、リュック、テントなどの軍用の装備品へと展開。時代とともにニーズの幅は広がり、ベルトやスニーカーなどのアパレルや跳び箱や運動マットに空手着といったスポーツ用品にも使われるように。さらには熱に強く、静電気が起きにくいという機能性が評価され、エスカレーターのハンドレールや溶鉱炉で働く人の防護服にも応用されています」。

このように堅牢性と多様なアレンジに定評のある帆布だが、ニーチェアエックスの生産においてはもう一つ大きく挑戦しなければならない点があった。

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経(タテ)糸・緯(ヨコ)糸を1本ずつ交互に組み合わせて織る「平織り」に対し、経糸が複数の緯糸を斜めにまたぐように織る方法。糸の密度を高くして厚地に織ることができ、ふくらみのある柔らかな風合いで、伸縮性に優れ、シワが寄りにくい。

“新居 猛の「意志」を継ぎ
技 で応える職人の「意地」”

「新居 猛さんが製作されたオリジナルの生地を拝見したとき、最初に感じたのがまるで一度洗ったかのような柔らかさと手触りでした。そのためにしっかりと体を支える厚手の生地を使いながらも、同時に特別な加工を施して、できる限り人肌に優しい状態を実現しました」。

「武鑓さんが現場と相談しながら、デニム生地に似た綾織り(あやおり)という織り方で柔らかさを強調。さらに、生地の表面を引っ掻きながら、わざと細かな毛羽立ちを起こす起毛加工を追加して、肌触りをよくした。

「柔らかな触感を残しつつも、汚れに打ち勝つように、通常は織りから染色と撥水加工を同時に行うところを、うちでは染色から一旦起毛の加工工場に出荷。それをもう一度戻して撥水加工するというように、わざわざ面倒な工程を踏んでいるんです

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“日本が世界に誇れる
「思いやりのある」ものづくり”

高品質、効率的なものづくりが、なにもメイド・イン・ジャパンの特徴ではない。丸進工業のように、相手の気持ちに立った“思いやりあるものづくり”のは、まさに世界に自慢できる日本式ものづくりの哲学なのだ。

「産業構造やライフスタイルが大きく様変わりするなかで、私たちの生産方法は昔のまま。古臭くて、不器用に見えるかもしれませんが、私たちにはこのやり方しかできないんですよ」。

それでもやはり開発は楽しく、まだまだ挑戦したいこともたくさんあると武鑓さん。今日も、倉敷にある丸進工業の工場では、ニーチェアエックスの専用機が毎日動き続けている。

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  • 暮らす

    塩津丈洋さん
    「ニーチェアエックスのある暮らし」

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    「パイプフレーム・組み立て」

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